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フライブルク紀行

2012/09/12

今回は、当社がオフィスを構えるドイツ南西部の街
バーデンヴュルテンベルク州に位置するフライブルクの街をご紹介します。

■環境問題への取り組み
フライブルクは、環境先進国ドイツの中でも特に早くから環境保護への取り組みを行なってきたことで有名な街です。
フランスのアルザス地方に近く、温暖な気候に恵まれた白ワインの産地でもあります。

同市が早くから環境保護に力を入れてきた背景には、隣接するシュバルツヴァルト(黒い森)での
酸性雨による深刻な森林枯渇や、原子力発電所の建設計画などがありました。
生活の危機に瀕した住民による自然保護連盟の設立や原発反対運動がきっかけとなり
環境保護への意識が高まり、様々な対策が講じられるようになりました。
その取り組みは多岐にわたり、屋上緑化、市街地への車両乗り入れ禁止等の交通規制
カーシェアリング、そして太陽光発電を初めとする自然エネルギーの導入が代表的な例として挙げられます。


・フライブルクの町並み
フライブルクの街並みと駅

オフィス最寄駅から一駅のフライブルク中央駅には大きな駐輪場のターミナルがあり
人々は一旦ここで自転車を停め、電車へと交通手段を切替えます。
市街地への自動車の乗り入れが禁止されているため、街中には日本の路面電車と同様のトラムが走っています。
旧市街地の石畳の道路には小川が流れ、夏には子供たちが足を入れ水遊びをする姿が見られます。
「踏み外してこの小川へ足を入れた者は地元住民と結婚をする」という言い伝えもあるようです。


そのほか、周囲の山や森には風力発電の風車も多く見られます。以前は風力発電設備は設置が難しく、
なかなか導入が進まなかったようですが、近年は増設傾向にあるようです。


太陽光発電の研究機関が誘致されているほど、この分野の中心地ともいえるフライブルグにある
太陽光パネルが設置されている建物のうちでも、特に印象的なのが
エコロジー建築家ロルフ・ディッシュ氏の太陽の向きに合わせて360度回転するシステムを搭載した自宅
「ヘリオトープ」や、発電エネルギーが消費エネルギーを上回る「プラスエネルギー団地」
また、地元サッカーチームSCフライブルクのホームスタジアムなどです。


・エネルギー団地
エネルギー団地はカラフルな外観

「プラスエネルギー団地」では、太陽光パネル以外にも窓ガラスの素材や換気システムなどの面でも
工夫が凝らされていたり、サッカースタジアムではスタジアム内での飲料の販売に
再利用できるプラスチックコップを使用するなど、環境への配慮とともに
経済的にもプラスとなる様々な取り組みがなされています。

・スタジアム
スタジアムの太陽電池と計測値表示


そんな環境都市フライブルクですが、意外にも、場所によっては路上のごみやタバコのポイ捨ては
日本の都心部と同様か、それ以上に多いように感じます。


これだけ環境意識の高い街であればポイ捨ても少なく
路面もきれいに保たれているだろうというイメージを持っていましたが、実際には少し違っているようです。
日本では近年、路上喫煙が禁止されている地域が多くなってきましたが
ドイツではそういった制限はされていないのか、歩きタバコをそのままポイ捨てしている人を街のあちこちで
見かけます。ごみについても同様で、街なかのごみ箱は一杯になり、その周りにごみが散らかっていたり
割れた飲料ビンの破片が飛び散っていることもあります。


街の政策としての先進的な取り組みばかりがクローズアップされがちですが
個々人の環境美化への意識を高めることは、どこの国でもなかなか難しいのかもしれません。

■生活の様子
生活・仕事面や街での人々の様子はどうかというと
仕事中とそれ以外のON/OFFがはっきりとしている印象を受けます。
OFF=仕事後や休日になると、気分を切り替えて各人が思い思いの時間を楽しんでいるように思います。
ドイツ全体にもそのような印象はありますが、特にフライブルクは観光都市でもあり
また、気候が穏やかということもあってか、街全体の雰囲気がのんびりとしています。

街中にいくつもあるカフェやレストランにはたいていテラス席が設けられていて
気候も暖かくなり夜10時近くまで明るい初夏には、仕事終わりに外で太陽の光を浴びながら
ビールやワインを飲み楽しむ人々で賑わっています。

ミュンヘンの展示会で出会った人の話では、忙しい時期は平日夜遅くまで
さらに土曜日も仕事をしていると聞きましたが、そうではあっても切り上げる日はきっちりと切り上げ
友人と食事に行ったり、趣味の時間を存分に楽しんでいるようでした。

彼は「忙しいときは大変だけど、仲間もみんないい人ばかりだし、仕事が本当に楽しい。」と
生き生きとした顔で話してくれました。
しっかり働きながらも、自分の時間や休みを大事にする、そして経済的にも成立する、
どうしたらそのような働き方が実現できるのだろう・・・
そんなことを改めて感じさせられた今回のフライブルク滞在でした。

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