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出力制御とは

出力制御とは、電力会社が発電設備の発電量を抑えて供給をコントロールすることをいいます。 時間帯ごとに発電設備の出力を停止したり抑制したりするよう、発電設備のPCS(パワーコンディショナ)に要請します。

2017年4月施行の改正FIT法により、出力制御への対応が必須になります。

2017年4月施行の改正FIT法では「太陽光発電事業者は、送配電事業者から出力抑制その他の協力を求められた場合には、これに協力することが必要である」と定められ、原則すべての設備が出力制御に対応しなければなりません。発電事業者は出力制御対応のために電力会社から出力制御スケジュールを取得し、それに合わせてPCSの発電電力の出力をコントロールする「出力制御対応機器」の設置が必要となります。

出力制御を行えば、系統に接続できる発電量(接続可能量)が増加します。

太陽光発電は天気に左右されるため、発電量を調整できません。
そのため、出力制御を行わない場合には停電等の発生を避けるため、最も需要が少ない状況を基準にして(図1) 接続可能量が決まります。出力制御を行う場合(図2)に比べ、その量は少なくなります。

出力制御を行う場合、最も需要の少ない時期に出力制御を行い、需要の多い時期には出力制御を行なわずに
発電できるため、接続可能量が増加します。

図1:出力制御を行わない場合 図2:出力制御を行う場合

出力制御スケジュールの種類と流れ

出力制御は電力会社から提示される出力制御スケジュールに基づいて実施されます。
出力制御には固定スケジュールと更新スケジュールがあります。

固定スケジュール+更新スケジュール
  1. 1電力会社がサーバに出力制御スケジュールを掲載。
  2. 2出力制御機能付きPCSが、インターネット等で電力サーバから出力制御スケジュールを取得。
  3. 3出力制御スケジュールに従って出力を制御。
※PCSは最初に固定スケジュールを取得します。その後定期的に更新スケジュールを取得しながら、出力制御スケジュールを書き換えます。

発電事業者は出力制御機能付きPCSの設置、通信設備等を自身の負担で準備する必要があります。

固定スケジュール
  1. 1電力会社がサーバに出力制御スケジュールを掲載。
  2. 2発電事業者がそれを手動で取得し、現地に赴いて出力制御ユニットを書き換える。(1年に1回以上)
  3. 3出力制御スケジュールに従って出力を制御。

この場合は、通信環境がない場所でも出力制御を実施できます。

固定スケジュールの場合の出力制御の流れと出力制御機能付きPCSについて